【物語】二人称の愛(上)カウンセリング(心理学物語)- 内容紹介 -

2017.6.8(Thu)

こんばんは皆さま
わたくしの書いている物語「二人称の愛 - Love of the Second Person-」のオリジナルスケッチ(本の表紙)を今日、スケッチブックに再度描かせて頂きました。

左側の男性が、主人公で心理カウンセラーの"倉田 学"くん
右側の女性が、ヒロインで「解離性同一性障害(二重人格)」の病を抱えている"木下 彩"さんです。

彼女には複雑な顔を持っていました。それは「解離性同一性障害(二重人格)」により、彼女の中にもうひとりの人格が存在したからです。彼女は、心理カウンセラーの"倉田 学"が開設している「カウンセリングルーム フィリア」に訪れることとなり、そして"倉田 学"のカウンセリングを受けることになったのです。

彼女の中のもうひとりの人格の名前は、"綾瀬 ひとみ"です。"木下 彩"とはまるで性格が違い、最初は"倉田 学"も彼女の豹変に戸惑いました。それは"木下 彩"に対する"倉田 学"の最初の印象が「明朗でおしとやか」な女性だったからです。

一方の"綾瀬 ひとみ"はと言うと、「計算高くかつ大胆」と言った頭のキレる女性だったからでした。昼間は、新宿にある建設会社の派遣社員をしている"木下 彩"ですが、夜になると"木下 彩"は、幼なじみであり「新宿歌舞伎町ホストクラブ ACE」の経営者&No1ホストの"樋尻 透"からあるトリックにより、もうひとりの人格の"綾瀬 ひとみ"に人格が入替わり、夜のおとなの街「銀座クラブ」でホステスとして働くことになったのです。

その理由は、彼女が今まで受けてきた治療費やカウンセリング費用を払うための借金があったからでした。もうひとりの人格に入替わった"木下 彩"は、"綾瀬 ひとみ"として"じゅん子ママ"が経営する「銀座クラブ マッド」で妖艶な美しさを醸し出し、たちまち男たちを虜にして行くのでした。

しかし"倉田 学"は次第に、最初に彼女に逢った時の「明朗でおしとやか」と言う"木下 彩"に惹かれて行くのだ。そして、もうひとりの人格である"綾瀬 ひとみ"の「計算高くかつ大胆」と言う人格に対して、"倉田 学"が自分の手で"木下 彩"の人格と"綾瀬 ひとみ"の人格をカウンセリングにより統合させて行くことに対して、こころ苦しい気持ちが沸き起こっていったのだった。

さて、ここから"倉田 学"と"木下 彩"、"綾瀬 ひとみ"は今後どのような展開を見せるのであろう。それ以外にも各登場人物が、それぞれ過去を引きずり生きている。この話は「心理カウンセリング業界」に一石を投じる作品であり、また「東日本大震災(3.11)」「福島第一原発事故」そして「豊洲市場移転問題」「東京2020オリンピック・パラリンピック会場施設誘致問題」の話も含まれており三部作の物語となっている。

また、ここには今挙げなかったが、いろんな苦難や出来事を登場人物が経験し乗り越え、そして自分も同じ立場だったらと思い、また感じて欲しい作品である。そして読み終わった後に「自分だったら・・・」と考えたり、感じたりして欲しい。

そう言う作品を手掛けたつもりであり、また"倉田 学"くんが何を大切にして生きているのかも感じ取って貰いたい。まだ全てを書き上げていませんが、「しっかりと丁寧」に、わたしはこの物語を書き上げたいと思っております。

古畑 時雄(Tokio Furuhata)

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